想像してみてほしい。株式投資で利益が出ればその大半を得られる一方、損失が出ても全く負担せずに済むという状況を。オプション契約を使って損失を防ぎながら相場上昇時に一定の利益を確保できるタイプの投資信託やETF(上場投資信託)が人気沸騰中だ。モーニングスターによると、こうしたファンドは2018年に13本あり、運用資産総額は38億ドル(現在のレートで約5624億円)だったが、今年9月末時点では、それぞれ342本、1083億ドルに膨れ上がった。これらのファンドには、「バッファーETF」「デファインド・プロテクションETF」「デファインド・アウトカムETF」「ターゲット・アウトカムETF」「ストラクチャード・プロテクションETF」など多くの名前がある。