(3)靴がキレイ
靴がキレイであることが身なりの大前提であることは有名ですが、革靴であれスニーカーであれ、高級ブランドの靴を履いているというよりも、常にキレイな靴を履いているのが特徴です。
また、高級な本革の靴は手入れが必要ですが、靴の手入れを毎晩ご自分でされている姿をお見かけすることも多かったです。モノを大切に管理しているのですね。
(4)髪が整っている
男性の場合、本物のお金持ちで長髪の人にはあまり出会ったことがありません。
もちろん、アーティストや必要があって長髪にされているお金持ちの方はいましたが、基本的には短くまとめているイメージです。
女性の場合は、髪を後ろで結んでいることが多く、必ず額を出していたのが印象的です。
ボクが接した女性のお金持ちには、前髪で額を隠している方はいませんでした。
そして、男女ともに共通していた特徴は、地毛の色をそのままにしている方が多かったことです。
とは言っても、「それって旅先だからの話でしょ?」とも思うかもしれません。
ボクもはじめはそう思っていましたが、ホテルを自宅の代わりにして長期間滞在しているお金持ちには、滞在中にモノが増えることがないのも特徴でした。
『天国おじい』に登場した大城さまの言葉をお借りすれば、
「必要があれば必要なものだけを吟味して買う」
なのです。
もちろん、ファッションは個人の自由ですが、ポイントは何なのでしょうか?
メリックさまはこう言っていました。
「清潔感があるか、ないか。それしか考えていないよ」
そして、おじいはこう言います。
「わしが思うに、何よりも『自分』という存在で勝負しているからだと思うよ。
変に演出しなくてもいいとわかっているし、たとえどんな服装をしていても、見た目で判断せずに本質的な価値をしっかり見極められる仲間と付き合っているから成功したのだろうね」
たしかにイメージは大切ですが、『天国おじい』に登場した、使い古されたボロボロの財布を使っていたお金持ちの雨宮さまの教えは、改めてお金持ちの身じたくに対する本質的な考えに気づせてくれます。