スタバの「原点回帰」、中国事業切り離しよりマシPhoto:David Ryder/gettyimages

 苦い後味を覆い隠せるブライアン・ニコル氏のような人物こそ、米コーヒーチェーン大手 スターバックス にふさわしい。

 ニコル氏は22日夜、スターバックスの最高経営責任者(CEO)に就任してわずか6週間で、悪いニュースのダブルショットを提供した。2024年9月期の決算発表の1週間余り前に明らかにした概要によると、7-9月期(第4四半期)の業績はもともと控えめな水準だった予想を大きく下回り、世界の既存店売上高の落ち込みは予想の2倍、利益はアナリスト予想を2割余り下回った。25年9月期の業績見通しは発表を見送った。唯一の救いは、四半期配当をわずかだが引き上げたことだ。