米アップルが31日発表した7-9月期(第4四半期)決算は、売上高が同四半期として過去最高を記録した。新たな人工知能(AI)ツールの発表を前に、「iPhone(アイフォーン)」の販売が緩やかに回復したことが寄与した。売上高は949億ドルで、ファクトセットがまとめたアナリスト予想の945億ドルを上回った。純利益は約35%減の147億ドル。これは欧州での司法判断により、アップルがアイルランドに140億ドル(約2兆1500億円)余りの税金を支払う必要が生じたことが背景にある。大々的に宣伝されたAIツールのセットである「アップルインテリジェンス」の発表は投資家の期待を集めている。この機能によってユーザーがスマートフォンをアップグレードするきっかけになると期待しているためだ。