ウクライナは状況が悪化している前線を補強するため、兵力確保の網を広げている。首都キーウ(キエフ)のコンサート会場やワイン店、港湾都市オデーサのおしゃれな飲食店街などといった場所で、男性を対象に抜き打ち検査を行っている。この取り組みの強化は、ロシアのウクライナ侵攻から3年近くが経過する中、ウクライナが前線の損失を補うための新兵募集に苦心していることを示している。検察官を含む著名人が健康上の理由を名目に徴兵を逃れていることで社会的緊張が高まっており、先週には検事総長が辞任した。東部の前線では、火力も人員もウクライナ軍を上回るロシア軍が圧力をかけている。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は米国からより多くの武器と安全保障の保証を確保しようとしているが、国内では前線維持に十分な兵力を集めることが喫緊の課題となっている。兵役を希望していた男性のほとんどはすでに入隊しており、さらなる募集は困難を極めている。多くの男性が徴兵を逃れるため身を隠したり、違法に国外に逃れたりしている。
ウクライナ新兵募集、ナイトスポットも標的に
前線の状況が悪化し入隊者数が減少する中、兵力確保の網を拡大
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