他人の「よい部分」と比べるより
過去の自分と比べるほうがいい
病気を持っていると、誰しも一度は頭に思い浮かぶのが「どうしてほかの人には病気がないのに、自分には病気があるのだろう」という考えです。
誰かと自分を比べることは、本当に意味のないことですし、精神衛生上、よくないと思います。なぜなら、その人と自分の前提条件は違うのだから、仮に比較しても正確な勝ち負けなど出るわけがないからです。
「りんごとぶどうはどっちがおいしいか」と比較しても、個人の好みによって意見は分かれるのと同じです。
とはいえ、「他人と比べない」というルールを守るのはなかなか難しいものです。
学校や会社でもテストの点数やノルマの達成率などの数字で比較されることは多いですし、ライフステージの違いや働く会社の規模など、何かと差が見える部分が多いからです。
特に、現代は、SNSなどを通じて他の人の暮らしがとても見えやすいです。
しかし、SNSで披露されるのは、多くの場合は「よい部分」ばかりです。他人の優れている部分を見ると、自分の劣っている部分が余計にはっきりと見えるような感じがして、気持ちが沈んでしまう人もいるのではないでしょうか。