自分の現在地を確認するため、自分を何かと比べたくなったとき、僕が昨今実践しているのは、他人と比べるのではなく、過去の自分と比較することです。
過去の自分に比べれば、いまの自分が頑張ったことや努力したことが、すぐにわかると思います。たとえば、2年前の僕と比べたら、いまの僕は大学も卒業したし、仕事もあるし、自活できている。新たにできるようになった仕事やスキルもたくさんあります。
そう考えると、自分も捨てたものじゃないなと思えます。
トゥレット症のお子さんを持つ親御さんも、つい周囲の子どもたちとご自身のお子さんを比べてしまうことがあるかもしれません。
でも、ほかの子と比べても、子ども同士の前提条件が違うので、やはりあまり意味はありません。それは、ほかのトゥレット症の子であっても同様です。この病気はそれぞれによって症状も違うし、特性も違うので、誰かと比較してもしかたがないのです。
他人との差ではなく、お子さんの以前比べての変化こそを、見守ってあげてほしいと思います。