市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が6~7日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイントの利下げを実施するとの見方が大勢だ。より大きな問題は、堅調な雇用市場を維持しつつ、最近のインフレ鈍化を反転させないために、今後どの程度の追加利下げが必要とFRB高官らが考えているかだ。
FRB高官らがこの問題に明確な回答を示すのは難しいだろう。なぜなら、彼らの答えは「状況次第」という形になるからだ。
今週の政策判断は、市場が利下げ幅について確信が持てなかった前回のような緊張感を欠く。そのため、米東部時間7日午後2時(日本時間8日午前4時)に行われるジェローム・パウエルFRB議長の記者会見が最も注目される。