今年1月、米電気自動車(EV)大手テスラの製造担当幹部が上海に集まった際、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の長年の側近であるオミード・アフシャー氏が出席しているのを見て驚いた人もいた。テスラの自動車事業の最高幹部トム・チュー(朱暁彤)氏が主催したこの会議の目的は、同社のグローバルな首脳陣にベストプラクティス(最良の事例)や中国EVメーカーの脅威の高まりについて共通認識を持たせることだった。しかし、マスク氏の親友で同氏のプロジェクトマネジャーを務めた経験を持つアフシャー氏は当時、製造担当幹部ではなかった。それどころか、アフシャー氏がテスラに雇用されていたことさえよく分かっていない人が多かったと、この会議について詳しい関係者らは述べた。
マスク氏の「フィクサー」、テスラ刷新で重要な役割
マスク氏と考えを共有できる有力幹部
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