米株式市場では「トランプトレード」の短期的結果と長期的結果が同じようなものになるとは限らないだろう。これまでのところ、5日にドナルド・トランプ氏が次期大統領に選ばれたことは、2016年の時と同様、投資家には好意的に受け止められている。S&P500種指数は6日に2.5%上昇し、史上最高値で引けた。トランプ氏が実施の意向を示している減税の中でも、特に米国内で生産を行う企業の法人税率を21%から15%に引き下げる案が、支援材料となった。2018年にはトランプ氏の減税第1弾実施を受けて、S&P500種指数構成企業の1株利益(EPS)が21%増加した。前年は11%増だった。共和党が下院の過半数を占めるかどうかに大きく左右されるかもしれないが、ウォール街のアナリストの一部は、新たな一連の減税措置がEPSを5~10%押し上げるとみている。
トランプ氏の減税、株には良いタイミング
だが関税は長期的な打撃となる恐れ
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