自分のミスを深堀りしよう

まずはみなさんは今、職場でミスをしたらどう謝罪をしていますか。「申し訳ございません」「次から気をつけます」のように言っているのではないでしょうか。もちろんすぐに謝罪がデキることは社会人として重要ですが、こういった謝罪だけではまだ、上司が不安に思うかもしれませんよね。

特に、小さなミスではなくて「なぜ起きたのかわからないミス」や、「ビジネス上大きな影響の会ったミス」であれば、なおさらです。こういったときには、ミスの「深堀り」が大事になってきます。

「自分のミスを、会社に活かせないか?」と考えよう

ミスの深堀りの方法は、大きく2つです。

①「今回のミスは、他人でも起きうるのか?」

まずは、「そのミスは他人でも起こり得るのか?」を確認しましょう。周りの同僚が同じようなミスをしたり、ミスしかけたことがないかを確認し、全体感を把握します。他の同僚がしていない場合は、その同僚と自分の行動に何か違いがあるはずです。

ここで、自分の行動と同僚の行動に差異があった場合、そこにミスの原因がある可能性が高いです。要するに、「王道のやり方通りにやらなかったことによるミスです」というのが、原因になりますね。上司からしても、「次からはちゃんとやれよ」と感じることでしょう。

②「ミスをしやすい仕組み」になっていないか?

もう一つの考え方のコツは「そもそもプロセスやシステムに問題がある!」と視点を変えてみることです。つまり、どうやったらそのミスが必ず起きなくなると言い切れるか、プロセス自体を見直す必要性を考えるのです。

よくあるのが、「これまでもいろんな人がミスしていたけれど、その仕組み自体を誰も見直そうとしていなかった」ケースです。こういった場合は実はチャンスで、「ミスを防止する仕組みを導入しましょう!」と社内に提案をすることが最善手です。

いかがでしょうか。特に②の「プロセス自体の見直し」は、よく使えるのでオススメです。なぜなら、もしあなたの提案が取り入れられて実際にミスが減ったとしたら、あなたのミスは会社の将来に活かされ、将来の会社のリスクを減らした功労者になるからです。

このように、ミスの謝り方1つで社内の評価は変わります。また、社内の仕組みそのものを見直すいいきっかけにもなります。やっておいて損はないでしょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部に、加筆・編集を加えた原稿です)