森羅万象は対比から成っている。対比があるから世界は持続し、しかも美しい。このことを頭に入れて友人を選ぼう。両極端が集まることで、中庸をうまく守ることができるかもしれない。

人間関係の知恵3
平凡な人とつきあう

 自分より光っている人は、それがその人の長所のためであっても、意地悪によるものであっても、一緒にいるべき相手ではない。相手のほうが常に注目や栄光を集め、こちらはそのおこぼれにありつくだけだ。

 月が明るく輝くのは太陽が出ていないときだけ。同じように、自分をしのぐような才能ある人と同じ土俵に立つことは避けよう。反対に、自分よりも輝きが弱い人とつきあうようにするのだ。世渡りのコツは、自分より優れた人とではなく、平凡な人と肩を並べて歩くこと。

人間関係の知恵4
人に好かれて生きる

 賢人は、人の好意という後押しがまったくなければ、人生は長く厳しいものだと知っている。多くの人に好かれよう。引き立ててもらったり手助けしてもらったりして、人生という航海の追い風になってもらうのだ。

 第一印象が良ければ高い評価を得ることができる。そしてひとたび好意が得られれば、いろいろなものがもたらされる。