次期米議会での多数派維持の確定が間近となっている下院共和党は、既にウイニングランのさなかにある。だが、獲得議席数の差が小さくなると見込まれる上、まとまりにくい特性があるため、ドナルド・トランプ次期大統領の政策を通そうとする彼らの取り組みを損なう可能性がある。過去2年間の内紛は、共和党が出した下院議長の解任ときまりの悪い採決失敗という事態を招いた。そうした内紛の傷跡が残る同党指導者たちは、今回は状況が変わると述べている。現在、定数435議席の下院議会は共和党221対民主党213(欠員1)と、歴史的に見て小差で共和党が多数を占めているため、こうした小競り合いが激化した。指導者らは現在、来年も同様に小差の優位を覚悟している。