トランプ・トレード(取引)は終わった。市場は今、トランプ・インベストメント(投資)を検討している。難しいのは、ドナルド・トランプ次期米大統領がいったい何を行うつもりなのか、そしてそれをどの順番で行うのかを、単なる選挙アピールと区別することだ。米誌アトランティックは2016年大統領選の結果が出る前に、こう指摘した。トランプ氏を支持する人は彼の言うことを真剣に受け止めるが、文字通りには受け止めない。一方、トランプ氏を批判する人は彼の言うことを文字通りに受け止めるが、真剣には受け止めない、と。市場は現在、市場にとって良いことは全て真剣に受け止め、悪いことは全て単なる選挙アピールとして退けている。これは行き過ぎた楽観主義のように思えるが、前回も同じ間違いを犯した。
トランプ政権を待つ市場、2016年の教訓は
トランプ氏をテーマにした「取引」が「投資」に変わるかどうかを判断するのは大統領1期目と同じくらい難しい
有料会員限定
あなたにおすすめ