多くの視覚障害者が、スマートフォンなどの電子機器を使って読書したり、映画を視聴したり、インターネットで調べ物をしたりする機会を逃している。だが指先の感覚を利用する技術の画期的進歩が、この状況を変える可能性がある。デジタルな手段で情報にアクセスし、それを点字のテキストや触覚グラフィックスで表示する(しかもリアルタイムに更新する)新たなデジタル機器が相次ぎ登場している。研究者は将来的に、変化する画像やライブ配信のスポーツも指で追いながら楽しめる方法を模索している。「これは革命に近いものになると期待している」。自らも視覚に障害がある全米視覚障害者連合(NFB)の教育プログラムコーディネーター、カレン・アンダーソン氏はこう述べた。