中国当局は、無差別襲撃事件が相次ぐ異例の事態を受け、情報統制や、公の場での追悼行為を制限することに躍起になっている。一連の事件が社会の安定を脅かしかねないとの懸念を強めているようだ。警察や国営メディアの報道によると、中国南部の湖南省常徳市で19日、1台の車が小学校前にいた児童や保護者を次々とはね、複数の負傷者が出た。車を運転していた39歳の男は逮捕され、警察が捜査を続けている。警察によると、負傷者はいずれも命に別条はない。この衝突が事故なのか故意によるものなのかは明らかにされなかった。同じように多数の被害者が出た事件は、この1週間ほどで3件目となった。中国南部の広東省珠海市で11日、スポーツ施設の周辺で運動していた人たちに1台の車が突っ込み、35人が死亡、数十人が負傷した。16日には中国東部・江蘇省宜興の専門学校で、男が刃物で複数の人に切りかかり、8人が死亡、17人が負傷した。
中国で無差別襲撃相次ぐ、当局は情報統制に躍起
一連の事件が社会の安定を脅かしかねないと懸念
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