米国の農業関係者らは、ドナルド・トランプ次期大統領が農務長官に指名したブルック・ロリンズ氏についてあまり多くのことを把握していない。ただ、同氏がロバート・ケネディ・ジュニア氏と近い関係にはないとみられることに関して、一部の関係者は安堵(あんど)している。ケネディ氏は農薬や加工食品、大規模な家畜飼育施設を長年批判してきたことで知られ、次期政権では厚生長官に指名されている。その中で農業界やアグリビジネスの一部ロビイストらは、ケネディ氏のような人物が農務長官に指名されることをひそかに懸念していた。ロリンズ氏はトランプ次期政権の優先政策に焦点を当てたシンクタンク、米国第一政策研究所(AFPI)の所長。また一時はホワイトハウスの首席補佐官の候補にも名前が挙がっていたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)はこれまでに報じている。