誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになります!

【精神科医が教える】心が一瞬で強くなる考え方・ベスト1Photo: Adobe Stock

残酷な世界をどう生き抜くか

今日は「残酷な世界をどう生き抜くか」というテーマでお話ししたいと思います。

ロシアによるウクライナ侵略、イスラエルのガザ侵攻などパレスチナを巡る問題があったりと、もう第三次世界大戦が始まっているのではないかという人までいるほど、世界は不安定な状況になっています。

一方では自然災害が頻発しており、近未来がどうなるのか予測がつかない不安定な時代に生きていると感じます。

振り返れば、新型コロナウイルスが感染拡大したときに世界の状況が一変し、その影響が現在の混乱にもつながっている気さえしてきます。

自分にとっていちばん大切なこと

私自身、個人的に突然の変化を幾度も経験してきました。たとえば、父親とパートナーを同時期に失うなど、大きな出来事が重なり精神的に辛い状況に陥ったこともありました。

そんな経験から「いつ何が起きてもおかしくない」という前提で日々を過ごすようになったのです。この認識があるおかげで、むしろ心を平穏に保つことができています。

どんなに世の中が不安定で残酷な世界が展開されても、自分にとっていちばん大切なことをきちんと認識しておくことがとても重要です。

大切なことを守る意識

私にとっていちばん大切なことは、大切な人との幸せな時間です。これさえ失わないでいられれば、それでいいとさえ思っています。

世の中がどんなに混乱しようと、自分にとって本当に大切なことがわかっている。これが心の強さであり、安心感につながります。

自分にとっていちばん大切なことを守る意識さえあれば、心はずっと強くいられるのです。

いちばん大切なことはなんですか?

アナタにとっていちばん大切なことはなんですか? そのことをしっかりと見つめ、それを守る気持ちを持ってください。

そして「いつ何時、何が起きてもおかしくない」という心構えでいれば、たくましく日々を歩んでいけるはずです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。