【1分読み切り】人生でいちばん大切なことは、お金でも名誉でもない……その大切なことを意識すれば、人生が好転する!
誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】自分に大切なことが見えてくる「たった1つの意識」Photo: Adobe Stock

人生でいちばん大切なものは?

今日は、自分に残された時間のタイマーを意識するというテーマについてお話ししたいと思います。

アテクシは人生でいちばん大切なものは、お金でも名誉でもなく、「時間」だと思っています。

そのため、頭の中で、自分に残された生命の時間を示すタイマーが「チッチッチッ」と、つねに減っていくイメージを持っているんです。

時間が刻々と減っていく意識を持つ

もちろん、自分の寿命がどれくらい残されているかなんてわかりません。しかし、誰しもいつか必ず死ぬことは決まっていますから、時間が限られていることは確かです。

そのため、残された時間を少しでも有意義に使うため、自分に残された時間が刻々と減っていくという意識を持つことが大切だと考えているんです。

時間を大切にする感覚がなく、なんとなくダラダラと過ごしてしまうと、自分に本当に必要なものかどうか吟味しないまま時間が過ぎていきます。

自分の時間を使う対象を取捨選択

ときには、ダラダラとムダな時間を過ごしてもいいと思うんです。でも、あえて自分はムダな時間を過ごしているんだ、という感覚が備わっているかどうかで“ムダにムダな時間を浪費する”のとは、大きく違ってくるんです。

頭の中にタイマーがあって、時々刻々と残された時間が減っていくイメージを持てれば、自分が使う時間を自然と取捨選択をするようになります。

時間に対して適度な緊張感を持つことによって、「この人と一緒にいて本当に有意義な時間を過ごせるのか」「これに関わることに価値があるのか」と自分の時間を使う対象を吟味するようになるのです。

アナタの時間は永遠ではない

ややもすると、自分の時間は永遠に続くように思いがちですが、それは錯覚でしかありません。時間は有限であり、貴重な時間を無駄に奪おうとするものは、実はたくさんあります。

時間に無頓着になっていると「何のためにこれをやっているんだろう……」という疑問に直面することになります。

だからこそ、1秒ずつ減っていくタイマーのイメージを頭の中に持っておくことをお勧めしたいのです。

自分の時間を自分で守る

焦りや不安を感じる必要はありませんが、ある程度の危機感を持って、関わるべき人や実行すべきことを吟味していくことは大切だと思います。

これは決して自己中心的な考え方ではありません。自分の時間を自分で守るのは当然のことなんです。むしろ、この意識によって自分の環境が快適になり、本当に大切にしたいものを大切にできるようになるでしょう。

つまり、これは自己中心的になることではなく、自分の人生をより意識的に生きることにつながるのです。みなさんも、ぜひ残された時間のタイマーを意識してみてくださいね。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。