米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は言う。城のように「堀」で守られた企業を探していると。しかし、現在の最高クラスの「堀」はサメであふれているわけではない。データと分析だ。バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは最近、米銀大手バンク・オブ・アメリカへの投資を縮小している。この動きについては、キャッシュ重視に転換し、守りの姿勢を固めているとの見方がある。バークシャーのポジションで今年変化していないのは、金融情報大手ムーディーズへの賭けだ。これは現在の株価で120億ドル(約1兆8000億円)以上の価値がある。ムーディーズは多くの投資家にとって、信用格付けでよく知られた企業かもしれない。だが、S&Pグローバル・レーティングと同様、事業の多角化を長年にわたって進め、今では金融データを提供・分析する事業・製品を多数展開している。これらの事業は銀行・投資家・保険会社などに対し、専門性が高く規制も厳しい業務向けのツールを提供している。
バフェット流投資:金融情報株で「城」築け
バークシャーが金融情報サービス企業を保有する理由は、その業績を見れば明らか
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