ジョー・バイデン氏は2021年1月の就任演説で、自身の大統領職で根幹となる目的を明確にした。「民主主義は貴重であり、脆弱(ぜいじゃく)であることをわれわれは改めて学んだ」と米議会議事堂で述べた。2020年大統領選の結果を覆そうとして暴徒が襲撃した場所だ。バイデン氏が目指していたのは米国を団結させ、民主主義の制度を強化することだった。就任演説ではこうした姿勢を示したが、バイデン大統領は1日、税法違反と銃器の不法購入・所持に関する刑事有罪評決を受けていた次男ハンター・バイデン氏に恩赦を与えた。この恩赦は、既に傷ついたバイデン大統領のレガシー(政治的遺産)をさらに損ねる可能性があり、自身が大統領選で掲げた主要な公約の一つを台無しにしかねない。
バイデン米大統領のレガシー、息子恩赦で台無しか
民主党内からも批判の声、対トランプ戦略に影落とす
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