対話型AI(人工知能)「チャットGPT」を開発した米新興オープンAIが戦争ビジネスに参入する。AI企業として世界で最も評価額の高いオープンAIは、防衛技術のスタートアップ、アンドゥリル・インダストリーズと提携し、米軍向け対ドローン防衛システムに技術を提供することで合意した。両社が4日に発表した。オープンAIにとって国防総省との関与がこれまでで最も深まることになり、また兵器メーカーとの初の提携となる。今回の提携は、シリコンバレーが国防総省を敬遠していた数年前から一転し、国家安全保障機関とのつながりを深めていることを改めて浮き彫りにした。評価額が1500億ドル(約22兆5700億円)を超えるオープンAIは、以前は自社のAIを軍事・戦争目的で利用することを禁止していたが、1月に方針を変更し、軍との協力を一部認めるようになった。