シリアのアサド政権の予想外の崩壊により、反体制派が支配を拡大する中でどのように進化していくか、また国際社会がシリアでどのような役割を果たすかについて疑問が浮上している。第1次トランプ政権で国防副次官補(中東担当)を務めたミック・マルロイ氏はこうした見解を示した。同氏は主要な反体制派組織であるハヤト・タハリール・アル・シャームが米国によってテロ組織に指定されていることに言及し、「今、最も重要な問題は、次に何が起こるかだ」と指摘。「彼らは元の姿に戻るのか? ダマスカスで共鳴する勢力とともにイスラム国(IS)が復活するのか?」と語った。また、「現時点ではまだ分からないことが多く、今後数週間が重要になるだろう」とし、「国際社会は団結してシリアの安定化を図り、シリア人のためのシリアの統一に重点を置く統治機関の設立を推進するだろうか? イランがイスラエルに対する悪意ある活動を継続するのを阻止するだろうか?」と述べた。同氏はABCニュースの国家安全保障・防衛アナリストで、元米中央情報局(CIA)職員および米海兵隊員でもある。