インフレと労働市場はいずれも落ち着きを見せている一方で、ある目立たない要因が米国の力強い経済成長を支えている。米国人は仕事をより多く済ませる方法を見いだし続けているのだ。
その結果、たくさんの企業が少ない人員でより多くの成果を上げ、顧客にコスト増を転嫁することなく収益を拡大している。この生産性向上というトレンドが、インフレが低下する中で成長する経済の重要な要素となっている。
今年に入ってから、四半期ベースの米労働生産性は前年同期比で少なくとも2%上昇している。こうした伸びは、9月30日までの3カ月間で5四半期連続となった。過去5年間では、四半期ベースの生産性伸び率は平均で前年同期比2.1%と、それ以前の10年間と比較して大幅に改善している。