「HOWEVER」が誕生したのは
安室奈美恵「CAN YOU CELEBRATE?」があったから
「HOWEVER」の作詞・作曲を手掛けた、GLAYのリーダーTAKUROは、2023年に出演したラジオ番組「いいこと、聴いた」(TOKYO FM)で、「HOWEVER」の制作に関してこう話しています。
>「HOWEVER」には元ネタがあるんです。それは、安室奈美恵さんの「CAN YOU CELEBRATE?」。あまりにもこの曲に感動したので、一度でもいいからこんな曲を書いてみたいと思ったんです。
>影響というのはいろんな形があると思うんですけど、僕の場合は小節数なんです。まずイントロの後に最初にサビのようなつかみがきて、それからゆったりとしたAメロ。ノートに譜割を書いて、コードもメロディもないけど、「CAN YOU CELEBRATE?」のような構成の曲を書こうと思って「HOWEVER」を作ったんですよ。
「CAN YOU CELEBRATE?」は、売上枚数229万枚と小室哲哉がプロデュースを手掛けた楽曲で最大のヒットを記録したナンバーです。フジテレビ系列で放送されたドラマ『バージンロード』の主題歌に起用され、今もウェディングソングの定番曲として多くの人々に愛され続けています。
「CAN YOU CELEBRATE?」のイントロ秒数は29秒。29秒後にサビが登場します。
一方、「HOWEVER」のイントロ秒数は6秒。短い6秒のピアノイントロからサビへという構成こそがまさに“TKサウンドメソッド”だったのです。TAKUROは「CAN YOU CELEBRATE?」の歌詞に関しても、同ラジオ番組の中でこう話します。
>当時のJ-POPの、最高峰が「CAN YOU CELEBRATE?」だと思っています。歌詞も「永遠ていう」でいいんだという、その自由さ、そして当時の安室ちゃんの心情を、すべて詩が表現している曲に感動しました。
「HOWEVER」のサビの歌詞「絶え間なく注ぐ愛の名を 永遠と呼ぶことができたなら」に“永遠”が登場するのも「CAN YOU CELEBRATE?」からの影響でしょう。
しかし、この曲のタイトルは、永遠=「FOREVER」ではなく「HOWEVER」なのです。
なぜ「HOWEVER」なのか。その理由を、TAKUROはこう話します。