頭のいい人が使っている「誰でも説明上手になれる伝え方」今すぐ使える7つの型写真はイメージです Photo:PIXTA

「言いたいことがうまく伝わらない」「なぜあの人は、私の言うことで動いてくれないのか」そう悩む人は決して少なくありません。重要なのは、伝えたいことを「どう伝えるか」です。 良くも悪くも、工夫しだいで伝わる内容が大きく変わるからです。本稿では、コピーライター歴20年の井手やすたか氏が伝え方の“型”を、例を交えて紹介します。

本稿は、井手やすたか著『伝え方図鑑 当てはめるだけで「結果」が変わる!コミュニケーション・フレーム73』(SBクリエイティブ)の一部を抜粋・編集したものです。

そもそも、「言いたいことが、うまく伝わらない…」

 もし今、目の前に初めて会う人がいたとして、あなたは「自分の仕事の内容」について、わかりやすく、端的に、正しく伝えることができるでしょうか?

 熟知している自分の仕事のことだから当然…と思いきや、最初に話すべきは、職種のことか、部署のことか、会社の事業についてか…。それとも、一日の流れから? 詳細よりも一般論から始めたほうがいいか…。ちょっとまてよ、そもそもこの人はどこまで知っているんだろう? 長い話は嫌われるから、短く結論から言うか。ん? 自分の仕事の結論ってなんだ…?

「わかりやすい伝え方をしなければ」と意識して考えてしまうと、何が正解なのか、案外難しかったりします。

 本稿では、伝え方の基礎として、「そもそも、言いたいことがうまく伝わらない」と悩む人のために、伝えたい情報をわかりやすく伝える型を紹介していきます。

 たとえば、

「相手の視点になって組み立てる」
「まずは全体像を俯瞰させる」
「大事なポイントに絞る」
「目的と手段を整理して伝える」
「喩えたり、比較したりする」

 後述する具体的な例の中て、私が提唱する「型」の一部を紹介します。

ただの伝え方が、大きな差を生む。

 説明が上手になる、というのは、ビジネスや日常生活において、地味なように見えてとても重要なことだと思います。なぜなら、人と人のコミュニケーションのほとんどに「説明」の要素が入っているからです。

 会議での報告や連絡では、端的で正確な説明力が問われます。自分の意見を言うにしても、なぜそう思ったか、説明が必要ですよね。商談や相談だって、前提となる情報を共有するために説明が必要です。プレゼンは自分が考えたアイデアの説明と言えます。

 説明がうまい人=頭がいい人、と言われているように、説明のスキルというのは、最もベーシックで、最も活躍の機会が多く、最もあなたの実績やイメージを変える可能性があります。

 様々な「型」がありますので、それぞれの特徴をふまえ、状況に合わせてうまく使いこなしてみてください。