全体の構造をまず俯瞰させて安心してもらったら、いよいよ彼の成果を伝える準備が整います。今回のケースでは、上司が求めている内容がはっきりしている(=部下からの成果報告を知りたい)ので、01【「結論から」の型(1)】に則り、わかりやすい結論を用意する方向で進めたほうがよいでしょう。
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『取引に関する見積もり書、納品書など』
『新商品の詳細資料』
『全国の導入店舗マップ』
『流通への導入に関する提案書』
『店頭での陳列指示書』
『店頭什器の事業者選定に関する資料』
『Aさんの実働時間を記録した勤務データ』 etc.
報告に使えそうな資料を改めて振り返ると、これだけの資料がありました。でも正直、ただ情報を羅列されただけだとわからない、ですよね。このすべてを報告に盛り込むと(それぞれを簡略化したとしても)情報が渋滞してしまいそうです。ふだんから忙しい上司にとっては「ポイントを絞ってくれ!」と言いたくなるでしょう。
資料のまとめ
ここで、一気に複数の型を使ってまとめていきます。
07【「ポイントは3つ」の型】、
06【「MECE」の型】、
05【「目的と手段」の型】です。
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報告するポイントを、下記の3点にまとめました。
(1)Aさんが「流通への導入支援」でどう活躍したか
(2)Aさんが「店頭での陳列支援」でどう活躍したか
(3)その活躍が最終的な売上につながった事実
(1)と(2)は、Aさんが携わったプロジェクトの「前半」と「後半」のプロセスにあたります。そしてその「結果」としての(3)。これはモレなくダブりのないMECE(※)の構造になっています。
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