全体の構造をまず俯瞰させて安心してもらったら、いよいよ彼の成果を伝える準備が整います。今回のケースでは、上司が求めている内容がはっきりしている(=部下からの成果報告を知りたい)ので、01【「結論から」の型(1)】に則り、わかりやすい結論を用意する方向で進めたほうがよいでしょう。

頭のいい人が使っている「誰でも説明上手になれる伝え方」今すぐ使える7つの型01【「結論から」の型①】
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■報告資料づくりに活かせそうな資料
『取引に関する見積もり書、納品書など』
『新商品の詳細資料』
『全国の導入店舗マップ』
『流通への導入に関する提案書』
『店頭での陳列指示書』
『店頭什器の事業者選定に関する資料』
『Aさんの実働時間を記録した勤務データ』 etc.

 報告に使えそうな資料を改めて振り返ると、これだけの資料がありました。でも正直、ただ情報を羅列されただけだとわからない、ですよね。このすべてを報告に盛り込むと(それぞれを簡略化したとしても)情報が渋滞してしまいそうです。ふだんから忙しい上司にとっては「ポイントを絞ってくれ!」と言いたくなるでしょう。

資料のまとめ

 ここで、一気に複数の型を使ってまとめていきます。

 07【「ポイントは3つ」の型】、
 06【「MECE」の型】、
 05【「目的と手段」の型】
です。

頭のいい人が使っている「誰でも説明上手になれる伝え方」今すぐ使える7つの型07【「ポイントは3つ」の型】
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 報告するポイントを、下記の3点にまとめました。

 (1)Aさんが「流通への導入支援」でどう活躍したか
 (2)Aさんが「店頭での陳列支援」でどう活躍したか
 (3)その活躍が最終的な売上につながった事実

 (1)と(2)は、Aさんが携わったプロジェクトの「前半」「後半」のプロセスにあたります。そしてその「結果」としての(3)。これはモレなくダブりのないMECE(※)の構造になっています。

頭のいい人が使っている「誰でも説明上手になれる伝え方」今すぐ使える7つの型06【「MECE」の型】
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※注 MECE (ミーシー):論理的思考法、フレームワークの基本。Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive (モレなく、ダブりなく) の略。