続く売り手市場下で、初任給引き上げをはじめ若手の処遇改善や人事制度の見直しに取り組む企業が増加している。学生獲得競争が激化する中、人気を集めた企業はどこか。全5回の連載「2026年卒の学生に聞いた!就職人気企業ランキング」第3回は理系男子のランキング完全版を取り上げる。(調査・分析/株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース 経営企画室室長 高村太朗)
*著者の苗字「高」ははしごだか。
総合商社が上位を独占
伊藤忠商事がV3
伊藤忠商事が3年連続で1位となったほか、丸紅(2位)、住友商事(3位)、三菱商事(4位)、三井物産(5位)と文系男子同様総合商社がトップ5を独占した(下表参照)。
1位の伊藤忠商事をはじめ、総合商社は毎年一定数の理系採用を継続している。幅広い事業領域で理系出身者がどのように活躍しているのか、ホームページなどで発信。専攻分野の研究開発だけでなく、事業プロデューサーとして理系の素養を生かしたいと考える学生の人気を集めている。
2位の丸紅、3位の住友商事は、初期配属を確約する募集コースを設定。5位の三井物産も初期配属とひも付いたインターンシップを一部実施しており、“配属ガチャ”を避けたい学生から好評を得ている。
次ページからはランキング1〜100位の完全版を紹介する。