無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう!

三流は「投信」を買い、二流は「実物資産」を買う。では一流は?Photo: Adobe Stock

なぜ投信を買う人が三流なのか?

 銀行で投信やファンドラップを買う人はマネーリテラシーがありません。銀行が扱う商品は安全で、銀行員が勧める商品を買えばお金が増えると信じる人は、大切な財産を失いかねないということです。そんな人は、残念ですが三流です。でも、まだ間に合うので今から一流を目指しましょう。

 25年以上に及ぶ銀行員生活の中で、私は投信とファンドラップほど劣悪な金融商品を見たことがありません。しかも、それを顧客に売りつけたあげく、融資業務から撤退する大手信託銀行まで現れるとは……。銀行の看板を掲げていても、中身は証券会社です。

 そもそも、本気で資産を増やそうと意気込んで投信とファンドラップを買う銀行員なんて一人もいません。手数料が高すぎて損することを知っているからです。

 例外は1つだけ。ネット証券経由でiDeCoや新型NISAの口座を開設し、手数料が低いパッシブ型の投信で分散して積み立てる場合のみです。

なぜ実物資産を買う人が二流なのか?

 投信やファンドラップと比べて、実物資産には資産価値があります。たとえば、金は希少で美しい貴金属です。金融商品は、保有するだけで手数料を取られ続けますが、金であれば自宅の金庫に保管する限り手数料はかかりません。世界中の誰もが貴金属としての価値を認めてきたので、今後も価値が大きく毀損されることはないでしょう。

 この点不動産は、保有するだけで税金を取られます。とはいえ、有効活用すれば固定資産税をはるかに上回る収益をあげられる。税制面でも、減価償却による節税や相続税額の圧縮など、いろいろな優遇を受けられるので、富裕層は不動産が大好きです。

 このように考えると、実物資産を買う人は一流のようにも思えます。裕福な家に生まれた人であれば、そうでしょう。しかし、そうでない人にはスタート時点でハンデがあるので、実物資産だけでは二流止まりです。そこで、もうひと工夫して一流を目指し、ワンランク上の生活と老後の安心を手に入れましょう。

なぜ不労所得を買う人が一流なのか?

 不労所得とは、家賃収入や印税や配当金のことではありません。働いたあと収益化されるまでにタイムラグがあるだけで、「不労」ではないからです。本物の不労所得は「通貨発行権」「利権」「節税」「補助金」の4つだけ。「通貨発行権」は国際金融資本家が独占し、「利権」は権力者が独占しているので、私たちが入手できるのは「節税」「補助金」のみです。

「節税も補助金も、使えるのは法人だけで、個人はほとんど使えない」と思われたなら、それは正しい。そこで、発想を転換しましょう。自分や家族を法人化して自分法人を作れば、解決します。3時間と7万円で法人化できるし、事務所も従業員も不要です。法人化すると一生の間に数千万~数億円の差がつくので、一流の人ほど早く気づいて、早く実践しています。

手順は「やりたいこと」を言語化して、それを収益化するだけ

 雇用契約を自分法人との委託契約に変更してくれる先進的な企業もありますが、少数派です。それゆえ通常は、給料以外に副業を作って、法人経由で資産形成します。いまや、政府主導で副業が奨励され、本業のほかに収入を得るのが当たり前の時代です。

 日本のサラリーマンは世界で一番優秀です。本当は一流のスキルや才能を隠し持っているのに、三流の発想から抜け出せないがために、せっかくの才能を無駄にするなんて、もったいない話です。

 3年以上働いてきた人なら、給料の3倍の価値を生み出しているって、ご存じですか。残りの3分の2を資本家や経営者、国や自治体(税金や社会保険料)から抜き取られているにすぎません。つまり、法人化して自分でやれば、今の3倍稼げるということ。もちろん一部の人は、給料の3倍の価値を生み出せていないので、雇い主から見れば給料泥棒かもしれません。でも大半は、本当は凄いのに気づいていないか、ただ単に手順を知らないだけ。だからまずは自分のことを信じてください。そのうえで、2つの手順を踏んでください。

 最初に自分の価値観や関心事をふせんに書いて、「やりたいこと」を言語化する。仕事のスキルや趣味・特技など、いろいろなパターンがあります。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』を使うと、潜在意識を自在に操れるようになり、スムーズに言語化できます。

 次に、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』で言語化した「やりたいこと」を収益化します。副業未満の「副業ごっこ」から始めれば、副業禁止に違反しません。法人化は、軌道に乗ってからで十分ですから、あせらずまずは試してみましょう。

参考資料:こんな簡単に儲かっていいの? 富裕層は皆知っている「史上最強の不労所得」

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。