本郷12月模試でBランクと、上位校の一員となった本郷(東京・豊島区)の初回入試

東京と神奈川の一般入試解禁日まであと2週間あまり。男子受験生編と女子受験生編に分けて、2024年12月実施の四模試の志望者数状況を軸に、10月と11月の動向も加味した「最終予想」をお届けする。今回は、男子受験生編の2回目として、「2月1日午前入試」について見てみたい。(ダイヤモンド社教育情報)

2025年首都圏中学入試の全体動向

 2024年12月に実施された四模試(サピックス、四谷大塚、日能研、首都圏模試)の前年同期との志望者数の変化を軸に、10月と11月の動きも加味して、25年に実施される一般入試の人気を予想する。

 どの入試回が人気を集め、実倍率(合格者数÷受験者数)を上げそうなのか。また、より受けやすくなりそうな狙いの入試回はどれなのか。大きく動きのあるものを中心に見ていきたい。本文中の倍率は、予想倍率も含めすべてこの実倍率で表示した。

 首都圏25年入試の全体動向については、第203回「男子受験生編1」で詳しく述べたのでここでは簡単に記したい。四模試の受験者数を見ると、過去最高水準だった24年入試の勢いが25年も継続しそうで、三つの注目点は、難関疲れ、偏差値(四谷大塚合不合80)で50台から40台の中堅・中位校に勢いが感じられ、英語導入元年ということだろう。

 四模試での志望者動向を反映した首都圏にある私立全校・全入試を分析したこれまでの13回の連載については、この記事の最後にリンクを用意したので、そちらをご参照いただきたい。これらはいずれも、男女合算での数値が掲載されている。

 今回は男子受験生編の2回目として、東京・神奈川中心の「2月1日」午前入試について予想する。注目点は、難関・上位校はほとんどが24年よりも緩和傾向にある中で増加しそうな入試回はどこかであり、中堅校も含めて受験生の多くが男子校を受ける中で共学校の志望状況はどうなっているのかである。

 この「最終予想」では、四模試の志望者数合計が100人以上の入試回を主に取り上げる。入試日程ごと難度別のランク順に見ていく。ランク分けは四谷大塚の12月模試「合不合80」偏差値による。Aは65以上、Bは60以上、Cは55以上、Dは50以上、Eは45以上、Fは40以上、Gは40未満、Hは偏差値の設定なしである。便宜上、Aランクを難関校、Bランクを上位校、C・Dランクを中堅校、E・Fランクを中位校と呼ぶこともある。

 受験生はランクの高い入試ほど多く集まる傾向がある。「基本的に志望者数合計100人以上」と先ほど書いたが、G・Hランクになると志望者数合計が10人を割る入試回も多い。100人未満の入試であっても、25年に注目しておきたいものにはできるだけ触れた。男子校はもとより、共学校についても原則として男子の受験者数と実倍率を記してある。