SAPIXの広野雅明先生に「中学受験の素朴な疑問」をぶつける連載。前回の「学校名公開!SAPIX広報が教える『評判以上に満足度が高い中高一貫女子校4選』」で取り上げた中高一貫校を4本連続で紹介する。初回は桜蔭中学校高等学校。2024年の東大合格者ランキングでは女子校として唯一トップ10入りした屈指の進学校だ。「驚異的な進学実績の秘訣」と「桜蔭に合う子どもの特徴」を教えてもらった(聞き手・文/教育アドバイザー 鳥居りんこ)
逆に不幸…
桜蔭に「合わない人」の特徴
――シリーズでお届けしている「SAPIX広報教える満足度の高い中高一貫校」。今回から女子校編です。広野先生、女子校のトップバッターはどの学校になりますか?
※御三家の一角を占める桜蔭からいきましょう。昨今はきらびやかな学校をもてはやされる風潮があるのですが、自分たちの良さを守りながらしっかりと立っている伝統校の良さもまた格別です。
――桜蔭は今年の東大合格者ランキングでは女子校として唯一トップ10に名を連ねました(全国7位)。多数の医学部進学者を輩出していることでも有名な全国屈指の進学校です。
出口(進学実績)が魅力です。毎年、東大に60名から80名くらいは合格しています(24年63名合格/卒業生224名)。最難関の理科Ⅲ類には2年連続で10名以上の合格者を輩出しています。しかし、学校から「東大を受けろ!」と強制されているわけではなく、「最難関大学にチャレンジしよう!」という雰囲気が校内に満ちていることが特徴になります。