米国のレストランで客が払うチップの額が、少なくとも過去6年間で最も低くなっている。メニュー価格の値上がりや、これまで求められていなかった場所でチップを催促されることが増えたことに消費者がうんざりしているためだ。レストラン向け決済システムを運営するトーストによると、昨年7-9月にフルサービスのレストランで利用者が払ったチップの平均は19.3%に低下し、その後は大きな変化はない。増え続ける請求額に客が不満を募らせる中、材料費と人件費が上昇し、レストランは苦境に陥っている。この6年で米国の着席型のレストランで客が払ったチップが最も高かったのは2021年初めの19.9%だった。当時は新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)が緩和され、感謝の気持ちを表す人が多かった。