米国ではパン作りにいそしむ人々の間で、カリっとしたバゲット、サクサクのクロワッサン、ふわふわのパンを作るための新たな秘訣(ひけつ)があるとの声がある。その秘訣とは、数千マイル離れた場所で生産される原料だ。パン作りに熱心な人々は地元の食料品店で小麦粉を買うのではなく、フランスで生産された小麦粉をベーカリーやオンラインストアで手に入れようとする。そうした輸入品は米国の小麦粉のようにグルテン過敏症を引き起こさないと多くの人は語る。また、フランス産の品質の高さを強調する人もいる。フランスの小麦粉を支持する人々はその数々の魅力を挙げる。ジャスティン・ウォード氏はフランスを拠点とするシェフ兼パン職人で、米国ではベーカリーやレストランのコンサルタントとして働いたり、料理教室を主宰したりしている。同氏は今年、仏企業のMinoterie Girardeauが生産する3種類のフランスの小麦粉を米国で販売し始めた。