米国の政治家やカタールの仲介者がイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意を歓迎する中、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、これと異なる反応を示した。イスラエル首相府は交渉が継続中であり、合意がまとまるまで発表は行わないと注意を促している。一方でドナルド・トランプ次期大統領はトゥルース・ソーシャルで勝利宣言を行い、「今回の画期的な停戦合意は、11月のわれわれの歴史的な勝利の結果としてのみ実現し得た」と投稿している。双方の対照的な反応は、連立政権の維持に奔走するネタニヤフ氏の政治的現実を反映している。15カ月間にわたり戦争終結に反対してきた同氏は、右派の支持基盤に対し、反対の論拠がもはや適切なものでないことを説得する必要に迫られている。
ネタニヤフ氏、停戦合意で慎重な発言 連立与党維持に奔走
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