市内の交通量はたった一週間で大きく変わった。9ドル(約1400円)の渋滞税が導入され、混雑することで知られる市内の通りの一部では車の流れが速くなり、橋やトンネルを使って通勤する人が減った。「ラッシュ時でさえ交通量は明らかに減っている」。13年間、タクシードライバーとして働くノーマン・ブエナベントゥーラさんはこう話す。しかし物価が高いことで有名なニューヨークでの運転コストの上昇という問題について意見が分かれている地域もある。ニューヨーク州都市交通局(MTA)によると、マンハッタンの60丁目以南の渋滞税の対象地域に先週乗り入れた車両の数は、2022年から24年までの1月の平日平均と比べて8%減少した。ほとんどの車両はピーク時に対象地区に入るのに1日当たり9ドルを支払わなければならない。