トランプ大統領執務室「2.0」の内部Photo:Anna Moneymaker/gettyimages

【ワシントン】ドナルド・トランプ米大統領のために装飾し直された大統領執務室には、ベンジャミン・フランクリンの肖像画と第7代大統領アンドリュー・ジャクソンの新しい肖像画が飾られている。これは新大統領就任の日に行われた、米国で最も特別なオフィススペースの改装の一部だ。

 20日の午後3時30分ごろ、トランプ氏が就任宣誓した直後に、トランプ氏の側近がウォール・ストリート・ジャーナルに執務室を公開した。

 大統領の執務デスクの上には、トランプ氏が大統領令に署名するためのペンが用意されていた。トランプ氏がダイエットコークの注文用に使っていた有名なボタンも設置され、使用可能な状態だった。

 4年前と同様に、暖炉の上にはジョージ・ワシントンの肖像画が掛けられ、その両脇には初代財務長官アレクサンダー・ハミルトンと第3代大統領トーマス・ジェファーソンの肖像画が飾られている。ウィンストン・チャーチルの胸像は暖炉近くのテーブルに置かれており、トランプ氏が当初置いていた場所と同じ位置にある。バイデン氏が2021年に就任した際に執務室の外に移動させていたものだ。マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの胸像は、バイデン氏とトランプ氏の両者が執務室に展示していたが、そのまま残されている。

 暖炉の上の炉棚には銀でできた新しいワシの置物が置かれている。

 大統領執務室は、おそらくホワイトハウスで最も象徴的な場所であり、世界に向けて米大統領の威厳と力を示すよう設計されている。外国の首脳との会談や議会指導者との実務的な協議が行われ、大統領が特に歴史的な瞬間に国民に向けて演説を行う場所でもある。