ドナルド・トランプ米大統領はカナダとメキシコからの輸入品に高関税を課すことも辞さない姿勢を示し、米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)について早ければ来週にも再交渉を開始するよう両国に圧力をかけている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。第1次トランプ政権下で、USMCAは北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新たな協定として策定された。2026年の見直しが条文で定められているが、トランプ氏はより早期の再交渉を望んでいるという。トランプ氏の考えを知る関係者によると、同氏は特に、関税の脅しを利用してUSMCAの自動車を巡る規則を変更し、カナダとメキシコから米国に自動車工場を移転させることに焦点を当てている。ある自動車業界幹部によると、主要自動車メーカー各社は3カ国にまたがる「北米の自動車サプライチェーン(供給網)を破壊することなく」、トランプ氏の要求を満たす方法を特定することを急務としている。
トランプ氏、カナダ・メキシコに貿易協定見直し迫る
有料会員限定
あなたにおすすめ