「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字に強い人の思考法」について紹介したい。

「450×18=?」この答え、すぐにわかりますか?
みなさんは、この答えすぐにわかりますか? 「こんなケタの多いかけ算、すぐにできるわけない」そう思いますよね。
しかし、この計算は実はちょっとした工夫をするだけで、一瞬で解くことができます。文字通り一瞬です。
今回は難しい数字をシンプルにする「数字がかわいくなる5つの魔法」のひとつである「2倍と半分のかけ算」を紹介しましょう。
計算する前に、数字をかわいくしよう
大きい数同士のかけ算が出てくると、たいていはすぐ電卓かスマホを使いますよね。
しかし「数字に強い人」は、こういった計算もうまく自分ができる計算に持ち込んで、ラクをしています。
こういった計算を見たら、まず試してみてほしいのが「2倍と半分の計算法」です。
2倍と半分の計算法は、かけ算で使える「数字がかわいくなる魔法」のうちの1つ「しつける」に登場します。かけ算の片方の数字を倍にする代わりに、もう片方を半分にして計算しやすくする方法です。
具体的には、以下のように数字を変換します。
=450(×2)×18(÷2)
すると、どのように計算できるでしょうか。
=450(×2)×18(÷2)
=900×9
すると、どうでしょうか。900×9なら、かんたんに計算できますよね。小学校の「九九」でやった9×9=81が使えます。つまり、
ということがわかるのです。
「数字に強い人」は計算をうまくサボる
もちろん、これはすべての数字において使える計算ではありません。とはいえ、数字の片方を1ケタに変えることができれば、多くの場面ではだいぶラクになります。
数字に強い人は、このように面倒な計算に出会ったときにそのまま計算することはしません。代わりに「どうすれば計算をサボれるか?」を可能な限り考えるようにしているのです。
(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)