米国防総省は24日、ドナルド・トランプ大統領の命令に従い、国境沿いで軍の役割を拡大するため、陸軍有数の戦闘部隊から5000人以上を米南西部に派遣する準備を整えた。ある国防当局者によると、陸軍で最も経験豊富な戦闘部隊である第82空挺師団に加え、第10山岳師団の武装歩兵部隊と支援部隊が数日以内に国境に到着する可能性がある。トランプ氏は20日の大統領就任時、移民や麻薬カルテル、そして密輸業者による「侵略」に軍事対応で臨むと宣言していた。軍当局者によると、ホワイトハウスは国境沿いに現役部隊の追加派遣を命じると広く予想されており、陸軍は先を見越して部隊を準備した格好となる。複数の当局者らによると、今回の増派で計7000人以上の現役部隊が配置される可能性がある。すでに国境には陸軍予備役と州兵2500人が駐留している。政府の計画文書は、最終的に派兵規模が最大1万人に上る可能性を示唆している。