イスラエルは、イランの外交官らがレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの再建資金として数千万ドルの現金を届けていると、米国主導の停戦監視委員会に苦情を申し立てた。委員会を代表して発言した米国防当局者と、苦情の内容に詳しい複数の関係者が明らかにした。イスラエルの申し立てによると、イランの外交官らは米ドルを詰め込んだスーツケースを携え、首都テヘランからレバノン・ベイルート国際空港に飛行機で飛んでいるという。イスラエルは、トルコのイスタンブールからベイルートまで空路で資金を運ぶためにトルコ市民が利用されているとも主張している。違反行為を裁定しない同委は、この苦情をレバノン政府に伝えた。同委にはイスラエル、レバノン、米国、フランス、国連の代表が参加している。