米宇宙企業スペースXの1兆8000億ドル(約288兆円)規模の新規株式公開(IPO)に人々が殺到した理由は多岐にわたる。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)への信頼、初日の株価急騰への期待、そしておそらく、いつか火星の植民地化で同社が利益を得るという見方もあっただろう。株価が著しく割高だと考える人々の間でさえ人気のある考え方の一つが、「ナスダック100」などの大型の株価インデックス(指数)への早期採用が事実上、確実な利益をもたらすというものだ。指数への組み入れを見越した取引の理屈はこうだ。スペースXが指数に採用されると、指数に連動した運用を目指すファンドは株価にかかわらず買わざるを得ない。そのため事前に買っておけば、採用時(一部の指数の採用は19日)にインデックスファンドに高値で売ることができる。需要面の論理は完璧であり、裁定業者はかねてまさにこうした取引を行ってきた(ただし、確実と言うには程遠いリスクを伴う)。
スペースXの指数採用トレード、その誤った論理
株価指数への銘柄組み入れによる追加的な株価上昇はかつて信頼性が高かったが、近年はその確実性が低下している
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