101歳、現役の化粧品販売員として活躍している堀野智子(トモコ)さん。累計売上高は約1億3000万円で、「最高齢のビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定されたキャリア61年のトモコさんが、年をとるほど働くのが楽しくなる50の知恵を初公開した話題の書『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)「堀野氏の技法は、ヒュミント(人間による情報収集活動)にも応用できる」と絶賛(日刊ゲンダイ・週末オススメ本ミシュラン)する世界一の先輩による“人生訓”は、アナタの疲れた心を元気にしてくれる!

祖先は侍、そして今は…101歳が愛してやまない“勧善懲悪の世界”Photo: POLA提供

大好物は男前の時代劇俳優

 編み物が多少なりとも人様の役に立つのにひきかえ、もう1つの楽しみである「時代劇を見ること」は、完全に自己満足の世界です。

 特に大好きな俳優・村上弘明さん主演の時代劇は、私の好物中の好物です。

時代劇小説の名作と池波正太郎

 ちなみに、村上さん主演の時代劇『編笠十兵衛』の原作者で、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』などの時代小説家として有名な池波正太郎さんは、もう30年以上前にお亡くなりになっていますが、私と同じ1923(大正12)年生まれです。

侍の血を引く私

 私の時代劇好きは、私の祖先がお侍さんの家系だったことが、拍車をかけているのかもしれません。

 いつだったか、ご先祖様の家から古い日本刀が出てきたことがありました。

 私は内心「これはけっこうな値段がつくのでは?」と思ったのですが、当時存命だった主人が「こういうものは個人が持っていてはいけない。警察に届け出ないと」と、そのまま警察に持ち込んでしまったのです。

正義漢だった主人

 そのまま持っていたら、銃刀法違反に問われるのでやむを得ません。届け出だけして売るなりなんなりする手もあったと思うのですが、堅物の主人は思いもつかないようでした。

 主人は甘えん坊の坊ちゃん育ちでしたが、曲がったこと、間違ったことが大嫌いな正義漢でもあったのです。

 すごい重さの日本刀で、私が抜こうとしてもピクリともしなかったのに、警察の人が柄に手をかけるなり、スルリと抜いたのには驚かされました。

時代劇の魅力とは

 時代劇は、勧善懲悪がはっきりしています。

 思った通りの筋書きがつまらないという人もいますが、私は思った通りになるから好きなんです。

 結論がスパッと出てスッキリするじゃないですか。

今でも楽しむ時代劇専門チャンネル

 ちなみに今、時代劇の人気が落ちていて地上波ではほとんど放映されていません。

 私はスカパー!の『時代劇専門チャンネル』と契約して、日々楽しんでいます。

※本稿は、『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。