アクセルを踏むのと全開にするのは違う。人工知能(AI)向け投資で米アマゾン・ドット・コムは後者を選んだ。同社は6日に2024年10-12月期の決算を発表し、24年に続いて25年も設備投資が大幅に増加するとの見通しを示した。他のテック大手も軒並み投資を増やす方針だ。アマゾンは具体的な予想額を示さなかったものの、24年10-12月期の実績である263億ドル(約4兆円)を基に25年の支出額を予想するのは妥当だと説明した。それによると25年の見通しは約1050億ドルと、前年比35%増で、ビジブル・アルファによるコンセンサス予想の860億ドルを大幅に上回る。アマゾンの「設備投資額」は、現金支出とファイナンスリースによる設備取得の合計から固定資産売却益を差し引くため、実質の資金流出はさらに大きくなる可能性が高い。一般的な設備投資額である固定資産取得額は、同社のキャッシュフロー計算書によると、24年10-12月期は278億ドルだった。