あと1点足りなくて不合格……」。こんなに悔しいことはありませんよね。2025年1月スタートのTBS日曜劇場「御上先生」(主演・松坂桃李)で教育監修をつとめる西岡壱誠氏によると、テストには「あと1点を取るためのコツ」があると言います。
まじめに勉強に取り組むだけではなく、テクニックを使って1点でも点数を取る。それも実力」。
そう語る西岡氏の著書『5科目50年分10000問を分析した東大生のテストテクニック大全』(ダイヤモンド社)より、テストで使えるテクニックを紹介します。

忘れると本番で大後悔! 受験のプロが教える「文房具」の鉄則Photo: Adobe Stock

「H」の鉛筆より「2B」の鉛筆を

試験や模試の成功には事前の準備が欠かせません。その中でも文房具の準備は非常に重要です。普段と同じ文房具を使うことでメンタルが安定し、普段どおりに、そして予想外のトラブルも未然に防ぐことができるのです。

まず、文房具を揃えておくことはメンタル準備の一環といえるでしょう。

必要な文房具が整っていることで、試験当日に焦ることなく自信を持って試験に臨むことができます。これは試験内容に集中するためにも非常に重要です。文房具が準備されていないと試験中に不安が生じ、集中力が欠けてしまいます。

さらに、適切な文房具を使用することで、正確な解答につながります。

たとえば、共通テストをはじめとしたマークシートの試験では、Hの鉛筆よりも2Bの鉛筆を使用することが重要です。2Bの鉛筆はHの鉛筆よりも濃く、速く塗りつぶすことができるからです。

また、尖っている鉛筆よりも、少し先が丸くなっているもののほうがマークシートを効率よく塗りつぶせます。このように適切な道具を使うことで、機械が正しく読み取ることができます。

記述式の際も採点者が読みやすい、はっきりとした解答が書けるようになります。

トラブル&パニックの予防も文房具の準備の大きなメリットです。鉛筆が折れたり、シャーペンが詰まったりして途中で使えなくなった場合に備えて、予備を持っておくことで実際に壊れたとき、「どうしよう!!」とパニックになることを未然に防ぐことができます。

事前に文房具の機能チェックをしておくことで、予期せぬ不具合を避けることができるのです。

文房具の準備は、試験へのモチベーション向上にもつながります。整った環境で試験に臨むことができると、試験に対するモチベーションが高まります。また文房具をきちんと準備することは、自己管理ができるということ。逆もまたしかりです。日ごろから、勉強に使う道具を整えることは、試験だけでなく日常生活にもよい影響があります。

試験にもっていくべき文房具例
シャーペン(2B)×3
鉛筆(2B)×3
消しゴム×2
替え芯(2B)
鉛筆削り

普段から使い慣れた文房具を揃えることで、試験当日にメンタルを安定させることができます。道具の不備でパニックになることもなく、万全の準備をすることで実力を出し切るための土台を固めるのです。

事前の文房具準備は、安心感と集中力をもたらし、よりよい試験結果を導く鍵となるのです。