2月2日午後の雄「香蘭女学校」も緩和
2月2日午後も、早期決戦を目指す女子に向けたA・Bランクの入試回が男子よりもだいぶ充実している。Aランクが広尾学園[医進・サイエンス回]のみというのは男子と同じだが、2025年の受験者数が295人の男子よりだいぶ少ない161人なのに、倍率は男子3.13倍より高い3.93倍。24年も受験者数は161人だったが、4.13倍だったので、それでもだいぶ緩和している。
いずれも共学校のBランクには7校が該当する。まずは男子と共通する2校から見ていこう。24年は[2回]だった東京農業大学第一[3回]には二つの入試区分がある。いずれも24年より大きく受験者数を減らした。「算理」は24年133人・4.16倍から25年は77人・3.35倍に、「算国」は同様に188人・3.76倍から167人・3.34倍と倍率も緩和した。25年の男子の倍率はそれぞれ2.55倍と2.89倍であることを考えると、女子にはハードルが高い。
もう一校、新設された山手学院[特待選抜2]は、135人が受けて2.6倍だった、男子は190人で2.64倍と、人気の入試回になっている。
2日午後最多の受験生が集まる香蘭女学校[2回]は、23年577人・4.54倍、24年573人・5.41倍が、25年は502人・3.95倍と大きく緩和している。立教大学への内部推薦枠が100%用意されたとはいえ、さすがにこの高倍率では受かる実感があまり持てないのだろう。
共学校では、東京都市大学等々力[2回S特]は24年130人・3.1倍から25年は115人・2.95倍に緩和、青稜[2回B]は137人・3.26倍から104人・3.59倍と受験者数は減少するも倍率を上げた。三田国際科学学園[3回ISC]は140人・3.68倍から178人・4.45倍へ、中央大学附属横浜[2回]は379人・3.64倍から419人・2.85倍へと、いずれも受験者数を増やしている。
Bランクの青山学院横浜英和[B日程]は、青山学院同様、25年は2日から3日に移動している。24年293人・4.65倍から25年は312人・4.73倍と続伸した。2日午後のA・Bランク受験者数合計は25年1858人で、24年2134人より276人減少している。青山学院横浜英和が抜けた穴を新設された山手学院だけでは埋め切れなかったようだ。