「自分も、もっと数字に強ければ…」
日々の買い物や職場で「数字コンプレックス」を感じたことはないだろうか。「算数や数学は大キライ…」「できるだけ見たくない…」中には「数字はもう諦めた」という人もいるだろう。
しかし実は、「数字に強い」は生まれつきの才能ではない。数字に強い人は、無意識のうちに九九などの「頭を使わないラクな計算」を使って、面倒な計算をうまくサボっているのだ。
新刊『「数字がこわい」がなくなる本』は、数字に強い人の脳内を解明した一冊。数字に強い人が無意識にやっている「頭を使わないサボり計算テク」を知れる本書の中から、今回は「数字のとらえ方」について紹介したい。

【1990年は昭和?平成?】瞬時にわからない人は二流。では、数字に強い“一流”はどう考える?Photo: Adobe Stock

「1990年」は昭和?平成?

1990年は昭和?それとも平成?

日本人ならではの悩みとしてあるのが、「西暦と和暦の変換」ですね。みなさんはいつもどのように考えていますか?

ここで数字に弱い人は、すぐにググったり、周囲の人に聞いたりすると思います。

ただ、こんな面倒な数字の変換をすると、頭がつかれてしまいますよね。数字に強い人は、面倒な「和暦・西暦」変換を、一瞬で終わらせてしまう裏技を知っています。

今回は、「数字がこわい」がなくなる方法の1つとして紹介している「和暦・西暦変換の方法」を紹介していきましょう。

昭和は「25」、平成は「88」

和暦西暦変換は、以下の法則を覚えておくと一瞬で計算できるようになります。

昭和→西暦から25を引く
平成→西暦から88を引く(引けないときは昭和)

さっそく考えてみましょう。

今回は1990年ですね。平成の場合は西暦の下2ケタから88を引くと、西暦に変換できます。1990の下2桁は「90」ですから、

90-88=2

だとわかりました。つまり、「平成2年」となるわけです。

もう答えはわかってしまいましたが、一応昭和も計算してみましょう。昭和の場合は西暦の下2ケタから「25」を引きます。

90-25=65

「65」と出ましたが、昭和は64年までしかありませんので、これはあり得ないことがわかります。仮に1987年のように「88が引けない」ことがすぐに分かる場合には昭和なので、25を引けばいいですね。

ちょっとした知識だけで、面倒な「西暦⇔和暦変換」が、一瞬でできました。

「数字に強い人」は、面倒なことをできるだけ省く

「こんなの計算法じゃなくて、ただの暗記じゃないか!」というように感じる方もいるかもしれませんね。

しかし、「数字に強い人」は、こういった「計算や調べ物の面倒を省く方法」を熟知しています。

数字に弱い人は、こういった面倒な計算に出会ったときに、調べ物や難しい計算をして頭を疲れさせてしまっています。そうして、本来脳を使うべき「本当に重要な仕事」の質が落ちてしまうのです。

一方、数字に強い人は自分の頭でラクをするために、こういった「面倒な数字をラクに計算する方法」を組み合わせて使っています。知っておくと、より楽しいことに頭を使えるようになりますよ。

(本記事は『「数字がこわい」がなくなる本』に関する書き下ろし原稿です)