「チャットGPT」を開発した人工知能(AI)企業の米オープンAIが、最新のAIモデルをリリースした。同社の研究者らによると、従来のシステムよりも信頼性が高く、知性も向上している。例えば、「テストに失敗して落ち込んでいる」とプロンプトを入力した場合、オープンAIの他のAIモデルはすぐに問題解決を試みる。だが新モデル「GPT-4.5」は、ユーザーに対して問題について話したいか、気を紛らわせる必要があるかを尋ねる。研究者らによると、この反応は感情的知性の高さを示している。オープンAIによると、「単純だが難しい」知識に関して質問したテストで、GPT-4.5では間違った情報を正しい回答のように生成する「ハルシネーション(幻覚)」が約37%の確率で発生した。昨年リリースした「GPT-4o」モデルでは、その確率は6割近かった。