米ニューヨークの富裕層向け高級マンションが備える最新のアメニティー設備は、屋上プールでも、専用のダイニングルームでも、著名シェフのレストランでもない。全身のMRIサービスだ。ニューヨーク不動産史上で最大規模の破綻劇から生まれた複合開発プロジェクト「ワン・ハイライン」は、5階分の商業スペースをハイエンド層向け長寿医療サービスを手掛けるアトリア・ヘルス・アンド・リサーチ・インスティテュートにリースした。アトリアは、年間約2万〜7万5000ドル(約320万〜1200万円)を支払う会員に対し、MRI、遺伝子スクリーニング、高度な心臓画像診断といった最先端の診断サービスを提供している。アトリアが顧客を探す必要はほとんどない。ハドソン川を一望できるワン・ハイラインは、236戸のほとんどを300万〜5000万ドルの価格帯で売却済みだ。2023年に開業した2棟のタワーは、ラグジュアリーホテル「ファエナ」を核とし、プール、スパ、レストランなどの高級ホスピタリティーサービスを備えている。