ドナルド・トランプ米大統領が来週フランスで開催される先進7カ国首脳会議(G7サミット)で各国首脳と会談する際、同氏のお気に入りのテーマが議題に上る。米国の巨額の貿易赤字だ。より正確には、議長国フランスは世界的な不均衡について議論したい考えだ。具体的には、米国の経常収支赤字(財・サービス・投資収益を含む広義の貿易赤字の指標)と、それに対応する中国の黒字、そしてより小規模ではあるが欧州連合(EU)と日本の黒字が焦点となる。もちろん赤字と黒字はありふれた正常なものである。「私たちが懸念しているのは、過度な不均衡だ」。国際通貨基金(IMF)のクリスタリナ・ゲオルギエワ専務理事は、筆者が4月に司会を務めたパネルディスカッションでこう述べた。