エルス・M・リッキーさんは3月24日に101歳の誕生日を迎えるが、お祝いのために休むつもりはない。タックスリターン(確定申告)代行業務で忙しいためだ。独立した税務サービスの専門家として70年以上のキャリアを持つリッキーさんは自分のペースをわきまえている。確定申告の期限である4月15日まで、1日に少なくとも3件の申告書を仕上げることを目標としている。税務申告を代行する他の専門家とは異なり、リッキーさんは控除などの選択や金額の計算を行う際にソフトウエアに頼ることはない。その代わりに、シャープ製の卓上電卓でキーを打ち、小さな印字用紙ロールを回し、電動タイプライターを使って内国歳入庁(IRS)の書類に数字を入力する。